入院せずに受けられる前立腺生検

前立腺生検は、入院での実施が一般的な検査です。1泊2日~2泊3日程度で行う施設が多い中、大阪・守口市のこいと腎泌尿器科クリニックでは日帰りで対応できる体制を整えています。お仕事を休めない方や入院に抵抗がある方にも、無理なく検査を受けていただけるはずです。
前立腺生検の二つの方法
前立腺生検には、針を刺す経路の違いによって、経直腸式と経会陰式の二つの方法があります。
経直腸式
肛門から超音波プローブとともに針を挿入して、直腸の壁越しに前立腺の組織を採取する方法です。前立腺は直腸のすぐ前に位置しているため、直腸からのアプローチなら距離が近く、針を刺しやすいことが特徴です。直腸内には痛覚がないため、麻酔を行わずに実施されることもあります。
一方で、針が直腸の壁を通過するため、腸内の細菌(大腸菌など)が前立腺に入り込んで感染症を起こすリスクがあります。出血した場合も腸の内側であるため、外から押さえて止血することができません。これらのリスクから、入院下で経過を見られる施設での実施が望ましい方法です。
経会陰式
会陰部(陰嚢と肛門の間)の皮膚から針を刺して、前立腺の組織を採取する方法です。針が腸を通らないため、腸内細菌による感染リスクが低く抑えられます。出血した場合も皮膚からの出血となるため、外側から押さえて止血しやすい点もメリットです。
ただし、皮膚に針を刺すため局所麻酔が必要となり、検査にかかる時間は経直腸式よりやや長くなる傾向があります。それでも検査時間は準備を含めても1時間程度ですので、日帰りでの実施も十分に可能です。
当院が経会陰式を選択している理由
当院では、安全な日帰り生検という観点から経会陰式を採用しています。経直腸式と比較した時のメリットは以下の通りです。
- 針が腸を通らないため、大腸菌などによる感染リスクが低い
- 出血した場合も皮膚からの出血となるため、外側から押さえて止血しやすい
- 入院を伴わずに安全に検査を進めやすい
- 前立腺全体を評価しやすい
日帰りで受けられることの意義
日帰り生検には、入院での検査と比較していくつかの実用的な利点があります。
- 仕事を長く休まずに検査を受けられる
- 入院費用の負担を抑えられる
- 家庭の事情で長く家を離れにくい方も受けやすい
- 入院手続きや準備の手間がない
- 精神的なハードルが下がる
前立腺がんに関しては、検査そのものへの不安に加えて、入院に伴う負担を理由に受診を先延ばしにしてしまう方もいらっしゃいます。これが前立腺がんの進行を許す要因の一つになっているため、日帰りで受けられる環境があることは、早期発見への一歩を後押しする要素になります。
当院での生検実施体制
経験ある専門医による検査
診察から検査、結果のご説明まで、院長が一貫して担当します。当院の院長は、日本泌尿器科学会の専門医・指導医として、これまで多くの前立腺疾患に携わってきました。検査中に判断が必要な場面でも、専門医としての知見に基づいて迅速・的確に対応いたします。
連携医療機関によるバックアップ
検査の結果、追加の精密検査や治療が必要となった場合に備えて、関西医科大学総合医療センターをはじめとした近隣医療機関と連携しています。当院単独で完結しない場合でも、次のステップへスムーズにつなげられる仕組みを整えていますので、安心して検査に臨んでください。
穿刺箇所を最小限に抑える工夫
会陰部の皮膚に針を刺す回数が多くなるほど、患者様の身体への負担や術後の痛みも大きくなります。当院では、前立腺の状態やMRIで指摘された部位の情報をもとに、採取する箇所を絞り込むことで、検査による負担をできるだけ抑えながら、精度の高い診断につなげていきます。