日帰り手術への当院の考え方

排尿トラブルをはじめとした泌尿器の症状は、QOL(生活の質)に関わります。一方で、恥ずかしさから泌尿器科への受診そのものをためらう方は多くいらっしゃいます。そこにさらに手術が必要となれば、受診のハードルはより上がってしまうでしょう。
大阪・守口市のこいと腎泌尿器科クリニックでは、泌尿器科の受診と手術という二段階の心理的負担を軽減するため、日帰り手術に注力してきました。海外では、日帰りでの低侵襲手術(MIST:身体への負担を抑えた手術方法)がすでに広まっています。入院を必要としない治療の選択肢を、地域の患者様に身近な形で届けていきたいと考えています。
当院で対応している日帰り手術
ウロリフト治療
前立腺肥大症によって狭くなった尿の通り道を、インプラントで前立腺を左右に持ち上げることで広げる治療です。尿の出にくさや頻尿、夜間頻尿などの排尿症状の改善を目指します。
ボトックス治療
薬物療法で十分な効果が得られない過活動膀胱に対して、膀胱の壁にボツリヌス毒素を注入する治療です。膀胱の過剰な収縮を抑えることで、頻尿や尿意切迫感、切迫性尿失禁の改善を目指します。
前立腺生検
PSA高値などにより前立腺がんが疑われる場合に、確定診断のために前立腺の組織を採取する検査です。当院では会陰部から針を刺す「経会陰式」という方法で行っており、入院の手間と感染・出血リスクを抑えています。
包茎手術
亀頭が露出できない真性包茎や、無理に剥いた状態から戻らなくなった嵌頓(かんとん)包茎に対する保険適用の手術です。包皮の炎症の繰り返しや排尿時の症状、衛生面の課題の改善を目的としています。
当院の日帰り手術の特徴
日帰り手術を安全に行うためには、専門技術、連携体制、麻酔の工夫、丁寧な説明など、複数の要素が揃っていることが必要です。当院では以下の五つの観点から日帰り手術の体制を整えています。
専門資格を持つ院長が直接担当
当院の院長は、日本泌尿器科学会の専門医・指導医、日本泌尿器内視鏡学会の腹腔鏡技術認定、ウロリフトの認定資格、ボツリヌス膀胱内注入療法の施注資格など、複数の専門資格を保有しています。低侵襲手術は歴史が比較的浅い分野であり、対応できる医師はまだ限られているのが現状です。診察から手術、術後フォローまで院長が直接担当するため、症状の見極めから治療方針の決定、経過観察まで一貫した対応が可能です。
大学病院との強固な連携体制
クリニックで日帰り手術が広がりにくい背景の一つに、入院での対応が必要となった時の引き継ぎ体制を確保しにくいという事情があります。当院は関西医科大学総合医療センターをはじめとした医療機関と連携しており、入院での治療が望ましいと判断した場合にも速やかにおつなぎできる体制を整えています。こうした連携体制があることで、クリニックで受ける日帰り手術であっても、入院施設と同じ水準の安全面を確保しています。
麻酔管理への工夫
手術に対する不安の多くは、麻酔と痛みに関するものです。麻酔には複数の方法があり、適切な選択と投与量の調整によって、患者様の負担を抑えることができます。当院では症例や患者様の体質に応じて、麻酔の種類と量を個別に調整しています。
自己決定のための丁寧な説明
手術には、必ずメリットとデメリットの両面があります。当院では、その両面を治療前にお伝えした上で、患者様ご自身に治療を選んでいただく姿勢を大切にしています。短期的な症状改善だけではなく、生涯にわたる排尿管理を見据えた長期的な視点もあわせてお伝えします。治療の判断を急がせたり、特定の選択肢を一方的に勧めたりすることは決してありません。
安全のための取り組み
低侵襲な日帰り手術であっても、安全性の確保はあらゆる手術と共通する重要な要素です。当院では、手術前に必要な検査を行って全身状態を確認した上で、日帰りでの対応が適切かを判断しています。院内には緊急時に備えた医療機器を整備しており、術後も一定時間の経過観察を行ってから帰宅していただいています。
手術にかかる費用について
当院で行う日帰り手術は、いずれも健康保険の適用対象です。費用は手術の種類や麻酔の方法によって変わりますので、詳しくは「手術の費用」ページをご覧ください。
術後の生活と経過観察について
手術後は、安静の過ごし方や運動の制限など、守っていただきたい注意点があります。詳しくは「術後の注意点」ページをご覧ください。